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美しい子供め

久しぶりの菊佐野(うちのこCP)。

この話には出てきませんが、菊池のフルネームを菊池寛志(ひろし、ぴろぴ)、佐野のフルネームを佐野文夫(あやお)にすることにしました。
当初は元ネタの文豪ものにしたかったのですが流石に資料が無さすぎて断念しました...。
(wikiに佐野(本家)の本を復刊したよ的なことあったんで調べてみたのですが、同タイトルの他作者なんだかよくわからない本しかヒットしなくて...あれ本人のなのでしょうか...?)

この話はなんか思い付いたのをわーってノートに書いて、二回くらい推敲したやつです。くそ短いです(お下品)。下手したらこの前書きのが長いです。

月というと室生さんの月の少女をなんとか絡めたかったんですが蛇足にしかならないのでこれも断念しました。
タイトル毎回迷うんですが今回はすぱっと決まりました。 チープなタイトルが好きです。イミテーションっぽいの。

最近スマホから更新してるからか知りませんがブログアプリの画像フォルダ?の調子が悪くて、画像があげられないです...Twitterに佐野あげたのでよろしければどうぞ(あっとhimatubus )


長々とすいません、以下本文です。








月曜日の子供は美しい子供である。という童べ歌が外国のどこかに有るのは知っていた。

読んだことはない。聞きかじりの、俄知識であるのだが、私はそれをまったくの真実であると確信している。

あの日、漸く知った佐野の生年月日の書き付けとカレンダーを往復して逆算したからである。佐野は月曜日生まれなのだ。そして、佐野は酷なほどに美しいかんばせをしているのだ。

仮説、佐野は美しい。月曜日の子供も美しい。だからきっと月曜日生まれに違いないと追ったら本当にそうだった。ひょっとしたら私は研究者向きなのかも知れぬ。
しかし私は文学者であるので、詩的な表現に置き換えよう。

佐野は、月の生まれなのやも知れぬ。
いや、相違ないだろう。

かぐや姫のごとき罪人であり綺人...さんざめく星屑が衣服の裾に絡んだのを忌々しげに落としながら、月から堕ちてきたのである...

そこまで考えてまた、思った。
地上は月の監獄ならば私もまた罪人なのではないか。

さて、私の罪は何だろう...
人を殺したか。否。私は人を殺しません。
物を盗んだか。否。私は物を盗みません。
汝は姦淫したか。否。私は佐野と西鶴の他に興味はないのだ...(更に言うと西鶴に性的関心などない。)

私は罪など犯してはいないではないか。さらば地上は監獄ではないとでも言うのだろうか。いや、監獄である。監獄でなくては。監獄であってほしい...私も私で何が何やらわからなくなっていた!
煮詰まった脳はろくなことを考えまいと意識を引き戻すと、その漁網に海草のように歪な考えが引っ付いてきた。


「恋は罪悪ではないか」


かの名著の中でも選りすぐりの名台詞である。端的にして、衝撃があり、何よりも説得力があるのだ...恐ろしい。

つまり、私は佐野に恋した罪ゆえ、こんな監獄に...。佐野もまた何らかの罪を犯して、監獄に...。看守の計算違いは私と佐野を引き離すために私を入獄させたのに佐野まで入ってしまったことだろうか。ざまあみろと言わざるを得ない。

全く、あいつはお転婆なのだから、何をやらかしたのやら。

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