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誘い受け?何それ?

「こんにちは、いつも通り、佐野にこきつかわれている菊池です。どうも。今日は図書室に来ていますフゥー!!井原西鶴フゥー!!最近は勉学に忙しくなかなか足を運べなかった事もあり、とても興奮しています。フゥー!!
えー、我が愛しの井原西鶴...井原...サイアーk...あ、あった!ありましたよ皆さん!!フゥー!!
トキメキを押さえ付けながら手を伸ばし...ますと、その手は横から延びてきた白い別の手に捕獲されました。
「おひゅっ!?」恥ずかしい悲鳴をあげてしまいました...!!まあそれはどうでもいいですけど、この指の形、爪の半月、関節の位置...これは...!!
振り返るとやはりそこには我が最愛の友、佐野が...!!フゥー!!!!!
先程西鶴を発見したとき以上の鼓動に包まれます。私のハートは16ビートのrhythmで躍り狂い、私自身は美しい友を抱き締めよ...あら?とたんに天地がひっくり返り重力が我を忘れ気づけば床と友好を深めておりました。
「何やってんの」
親愛なる友佐野は私を投げ飛ばしたようです。しかしどうしたのでしょう、運動というほどのものでも無いでしょうに、頬が少し紅くなっております。走ってきたのでしょうか。気付けば息も弾んでいます。
どうかしたのですか、と訪ねようとした私の声は野太い「グルオラァー」という野生の熊のような声にか
き消されてしまいました。
「...ヤベ」「え?何いま「これ運んどいてよろしく」早口にそう告げながら私に袋を押し付けると佐野は窓から出ていってしまいました。
嗚呼、ここは二階で...って言うかなんでしょうこのデジャ「グルォラァァア!!!盗人おおおお!!!」
熊のごとき体躯の熊のごとき教職員が熊のごとき雄叫びをあげながら図書室に乱入、私(の持つ袋)を見るや否や私の手首を熊のごとき力で捻りあげ「貴様かぁあ!!!!!」と再び雄叫び(いや、勝鬨?)をあげました。


尋問を受け痛む手首を濡れたハンカチで冷やしながら寮室へフラフラ戻ると、佐野がベッドの上に座っていました。

私は廊下を歩く間ずっと考えていた、

「佐野、また何か盗んだでしょう!!盗むのはあなたの勝手ですが、私に罪をなすりつけ無いでくださいとあれほど...!!」

というもう何度目かわからない怒りの台詞を吐き出しました。
すると佐野はするするとベルトをはずし、ネクタイを緩め、ズボンを脱ぎました。
えっ
真っ白な太股が露になります。その上靴下を穿いているのでエロスが倍になりました。エロスが。

「佐野、いい加減n「なぁ、きくち...」
舌ったらずに佐野は私の名を呼び、同時に涙を一筋、流しました。
「...ごめんな、俺、またやっちゃって...その、最近菊池が忙しくって構って貰えないから、つい...ごめん、寂しくって...ついっ...本当にごめんなさい、ごめん...っ許して...ぇ」叱られた仔猫のような隙だらけの顔で佐野はえぐえぐ泣き出しました。靴下をちらちら弄くりながら。
私はおろおろ、大丈夫です、泣かないで、終わったことですから、なんて滑稽にもほどがある言葉を連ねて佐野をどうにか泣き止ませようとしました。
すると佐野は私に抱きつき、「謝るだけじゃ、俺が納得できないから...」と私の耳に囁いてきました。
ぞくり。
自分の中で何かが動くのを感じました。そして私は佐野の両手首を掴み、押し倒しながら首筋を「ストオオオォップウウウ!!!」そしてま白い「とまれえぇぇえええ!!!」更にほのかに色づい「黙れっつってんだろおおおお!!!!!」ぐあぁあ!!!

脇腹を恒藤君に殴られました。

「だからさぁ!今日はね、怪談大会の筈だろ!!なんで猥談はじめてんだよ菊池ィ!!」
「えっとそれはほらその「猥談したかっただけじゃねーか!!」

恒藤君に突っ込まれました。
すると川端君がにじり寄ってきて包帯を弄りながら「そうだよーだめだよー怖い話じゃないよーこれーある意味怖いけどさーでもねーやっぱりねー」
「くどi...むぐぅう!!」

恒藤君がぶった切りましたがいつになく素早い動きで川端君が恒藤君の口を塞ぎ、真剣な目で

「性行為は最後までやっちゃぁいけないんだ...!」

「」

世話になっている人からの忠告ですし、私は早速、忘れないようにメモをとりました。
川端君が恒藤君にジャーマンスープレックスをかけられているのを横目に。

地獄に川端くんが引きずり下ろされている最中、気を使った芥川君が「ニゲロ...」と小声で告げてくれました。
人間が修羅に敵うとは思えなかったのでありがたくその助言通り廊下へ転がるように逃げました。
命拾いしました...有難う芥川君...今度かっぱ寿司奢ります...


取り敢えず部屋に戻るかということで扉を開けます。
がチャリ、見飽きた部屋の風景。馴染んだ香りに心が落ち着きます。

そして首にリボンが食い込みました。
「!?」
後ろから伸びたその白い手は指の形も爪の半月も関節の位置も見覚えが有るものです。
彼はリボンを蝶々の形に器用に結びながら、私の耳元で「やあ菊池、遊ぼう?」と囁いてきました。
ニヤニヤと彼は笑っているのでしょう。
私の愛する佐野は。

ごめんなさい川端君、一つ謝らせてくださいね。

君の忠告は聞かなかったことに成りそうです。」




しょうもこりず文豪キャラ化してホモしようとしたら友人に書けって言われて

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