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無題

Twitterで、田舎って言葉を使わずに田舎を表現してみやーち!!みたいなハッシュタグがあったので書いてたら変なお話ができたので載せます。
今日テストなんですが完徹からの寝れないという有り様です...
ユリ熊嵐と艦これとっといたのではよみたい...見たいよ...




片道一時間の通学路を、三十分に一本の電車に揺られながら、隣に座る元同級生を意識しながら帰る 。会話はない。たびたびぶつかる視線に耐えられなくなって、そっと左後ろの窓の外の農道を見る。だけど、真っ黒な窓にはまだ、視線がはりついている。
元々人の少ない車両が無人の駅に着く度に密度を大きくしていく。最後には二人になった。
視線ははりついている。けれども、声は出ない。中学からの付き合いのセーラー服の袖をなんとなくいじる。ボタンを外して、はめて、また外して、と繰り返していると終点が近いとアナウンスが言った。
鞄と膝の間に置いた切符を握って腰を浮かすと、うっすら赤色の手に手首を掴まれた。けれど、何も言わない。口に出さない。
けれど、言いたいことはわかる。わかるけれど、終点だから。とそっと振り払う。
「髪」
背後に声がした。
「下ろしてるんですね」
座席の向こうでちいさく聞こえる声がした。
「もう高校生、だから」
そっか という言葉と一緒に、アナウンス。
チカチカと鳴る街灯と、改札口とベンチ。

_―_―_―_―_―_―_―_―_―_―_―_―_―


この同級生はずっと中学生のままでいたかったのですが、高校は皆離ればなれだし、他校に行けば頻繁に会うことはできないし、会わなければ人は変わるのでさみしい思いをしていたところ主人公が中学と同じ制服でいるのを見て少しセンチになったのです。
特に性別の指定はないのですが、百合っぽい気がします。
ところどころに田舎感を出したつもりですがどうでしょう。

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