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没ネタ倉庫

「貴方達人間は死ぬことができます。神様がそういう風に作りましたから。
しかし、我等神々や天使、悪魔は死ぬことができません。そんな機能はついていないから。
それは不平等である、って判決がこないだ裁判所ででまして。」

「裁判所!?」

「神様は平等なお方ですから、悪魔も天使も神々も、人間も!平等に死ねないようにしました!(^o^)ノ イエー!…あ、大丈夫大丈夫、永遠に姿かたちは変わりませんし、人口もこれ以上増えたりはしませんから。ただ生き続ければよろしいのですよ。」

っていうの考えてて続かなくてやめた(創作)





降旗光樹の机の一番右上の引き出しには、鍵がかかっている。
別に異次元に繋がっているとか、タイムマシーンがあるとか、デスなノートが眠っているとかではない。ただ、彼にとってとても大切なモノがあるだけだ。
それは誰にも、知られてはいけない。

降旗くん吸血鬼パロとか考えて書いてたけど
なんか統一性がなかったから冒頭だけ。
因みに入ってるのは薔薇の花で、
吸血鬼用の特別なもので、これの匂いを嗅いでれは血を吸わなくとも生きていける的な。
スペアはない()
しかし赤司様辺りにバレる。

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僕から貴方へ


もし僕が
いまここで、
ちきゅうをすてたら貴方は
どうしますか。追ってはくれないでしょうか。僕が貴方を
すててしまったら、貴方は
きっと僕を恨み、それなの
に追ってきて、僕をまた、許して、そんで、
なんでもないよって、わら
ってくれるんでしょうかなんて、ね。

てがみ、届きましたか。




黒子っちfrom
Twitterにもあげたけど文字数的に変になったから改変。

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真ちゃんなう!

真ちゃんをぎゅーぎゅーしたいな!いやがるのをおさえこんでギューギューしたいお!確実に無理だね!真ちゃんチュッチュ!!真ちぁんと二人で買物に行くことになるようにみせかけてなんでもない顔で真ちゃんハァハァってみてて滅茶苦茶に意識さしたい真ちゃんの髪の色はぐみちゃんに似ていますが朝こっそりブラジャーを取り付けていつ気づくかなペロペロォンと思っていたら真ちゃんが取り外したのに私が気付かず夕方目覚めたら真ちゃんが素敵な笑顔で殴ってきたためそのままゴゥトゥホスピタァしてぇ!!(し·ん·ち·ぁ·ん·っ)真ちゃんぺろぺろしたい!ぺろぺろされたことない真ちゃんが更にキモがるのを見てさらに興奮したいさらに!!真ちゃんが支部でたかみど R18で検索してるのを全力で●RECしたいボマスではぐみちゃんにブラジャーを被ってもらいたいなしかしあまりの違和感仕事しろっていうか真ちゃん関係ねー真ちゃんチュッチュ真ちゃん真ちゃん抱きしめたいギュッギュ!
おっおっおっ( ^ω^)m9ぷぎゃ朝起きるといきなりしょたぁしていた真ちゃんにどう接していいかわかるぁず食事中も言葉少なになり男物のパジャマ着せてるのに何故か申し訳なくなりたい食後りんご向いてやるのだよとか言われてもあ、濡れた指先しゃぶらせてくださいとか通常運転で痛い真ちゃんなう!真ちぁんなう!真ちゃん真ちゃん真ちゃんなう!(リピート)(しんちぁぁぁあんん)
真ちゃんが練習錦糸町なのに夜の体育館で練習しとんのにでくわした計画犯行によりそっと宮地先輩に教えたい真ちゃんがいつまで経ってもツンデレなのでそのたびにちょっとパンツ見せて?帰れ寄るな死ね(゚Д゚)と罵倒してくださいうひひ魔法少年か…って呟いてる真ちゃんに真ちゃんが魔法少年になったら俺は…俺はァッー!!と応答すれば多分ブラジャー見せてくれる気がしないことも


中学の俺が書いたやつです

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はらぺこすけるとん

スケルトンは家族を愛している。傍目に見ていると、(それが家族の目でも)そうは見えないかもしれないが彼女の性質、その他もろもろの要因上それは仕方のないことである。少し斜視がかったタレ目や、いつも少し開いている口元もその要因だ。
それでも(まあ、外見で人を判断するなという言葉もあるし)とにかく彼女は家族愛で満ちている。

優しい姉のワイト(巨乳)、父親代わり(最近では母親代わり)のリッチ(無職独身童貞)。
その二人への愛で満ちている。
今日もスケルトンは幸せであった。

【話にとくに関係のない前置き】終わり。


【休日のスケルトン】



朝、スケルトンは意外にも一番早く目を開く。
いつの間にやら脱ぎ捨てていたパンツを履き、酷い寝癖を直す。
傷んだ髪は櫛を中々通さないのでいつも苦戦する。
そして珈琲臭がするチコリティーを腹に入れる。普段から貧血気味の彼女には手放せないものだ。
チコリティーの香りでリッチが起きてくると、彼女は姿を見られないように霊体化してまた布団に戻る。
大した意味は無い、小学生が白線の上を歩くようなものだ。
冷蔵庫からかっぱらってきたジンジャークッキー(リッチお手製)を布団の中でかじり、盛大にシーツに粉を落とす。お腹が膨れたら二度寝、ワイトはまだ夢の中だ。次にワイトに起こされるときにはクッキー屑まみれの寝癖に苦戦するだろう。

昼、スケルトンはワイトに叩き起こされる。
休日故かワイトもぐっすりだったようだ。外面を整え着衣をワイトに(自主的に)手伝わせ目を擦りながらキッチンへ降りるとリッチの両腕が絆創膏だらけだった。
恐らくワイトを起こしにいって寝惚けた彼女にやられたのだろう。
普段はこんなこと無いのだが土日だけの特別風景で、ワイトはスケルトンの背後でばつの悪そうな顔をしていた。
今日の昼飯はリッチお母さんお手製の金魚カルボナーラだった。金魚カルボナーラはお子さまの食うものだとか某警官に言われるけれど知ったこっちゃない。(お前も童顔の癖に)
旨いものは旨い。そしてスケルトンはまだ子供なのだ。
麺のゆで具合といいカリッとした鱗といい少し濃いめの味付けといい寝起きの空腹には最高だった。
リッチが夜飯に繰り越すかもな、と思うほどに作りすぎていたのだがそれは杞憂だった。
なんつーか、成長期万歳。

今日はリッチの働くパイプツリーシアターで楽しみにしていた映画が上演されるのでリッチにその旨を告げ、愛する姉と家を出た。因みに今住んでいる家はメンヘラネコに前の家を占拠されたので適当に住み着いたものである。
街は休日なので少し人とカラベラが多い。いつも通り太陽は無いが世界はぼんやり光る晴天で、メンヘラネコのニップが35人目の主人を追いかけ回していた。

ワイトが道程を半分ほど来て初めて忘れ物に気がついた。まさかのチケットを忘れたらしい。
いやだわ、入場できないしカラントワッフルも食べられないじゃないの!!取りに行ってくるわ!!先行ってて!!!
映画を楽しみにしているのはどうやらスケルトンだけであったようである。ワイトはコンクリートにヒビを入れる勢いで走っていった。
特に寄りたい店もなし、時間もあるしどうしようか、とゆらゆらと歩いていくと、メイドナースのホーントさんがカラベラ三匹に絡まれていた。ナンパだろう。二次被害を被りたくないのでそっと裏道に...後ろから高い怒声と骨が折れる音が聴こえるが気のせいだ。きっとカルシウムが足りてないのだろう。そういえば最近イワシキャンディーが値上がりしていた筈だ。うん。

イワシキャンディーの値上がりとワサビシュガーの消費量について考えているとお腹が減ってきたのでポケットを漁ってみた。
ポケットにはお気に入りでもない財布しか入っていなかった。残念である。少し顔に陰を落とす。
すると、物理的な影が落ちてきた。此方をニヤニヤと見てくるぶっさいくな顔。
所々で見える地毛の色は黒だが染めているのだろう。犬が二足歩行で煙草を吸いながら寄ってきた。
受動喫煙には敏感な姉である、もしも自分が煙草臭かったらすぐさま熱湯に沈められてしまう。犬に向かって近くにあったバケツをひっくり返した。
にゃにすんだこにょあま!!!
どうやら猫とハーフだったようで、猫語が混じっていた。

犬(猫)が追いかけてくる。
追われたときには霊体化しろという姉の教えであるし実行はしてみたもののよく考えたらあいつらは鼻がべらぼうにいいので無駄だった。
裏道を逃げ続けているものの、表通りばかりを利用している上そもそも外出をほぼしないスケルトン、地の利は向こうにあった。ていうか体力も限界である。犬は息ひとつ乱れず追いかけてくるがスケルトンは荒い息を殺せていない。

10分も逃げると行き止まりである。
ゲヘゲヘと下卑た顔をして涎を垂れ流しながら犬(猫)は近付いてくる。ゆっくりと。
このままイヤァーンなイングリモングリをされてしまうのだろうか。それとも財布を奪われるのか、リンチされるのか。なんかもうどうでも良くなってきた。餃子食べたい。鮪の目玉が刻んで入ったコリコリとした餃子、勿論皮までリッチおかんの手作りである。
犬(猫)に手を掴まれる。お寿司でもいいや。鰤、鮭。スケルトンは魚介類に目がないのである。ワカメでもいい。手をべろべろと舐められる。海草だって海の食べ物だ。海産物だ。ひじきも犬がスケルトンの衣服に手を伸ばすいいなあ。ひじきと牛の子宮を混ぜたシチュー、あれはお袋(リッチさん)の味。ほのかに磯の香り犬がブッ飛ばされたがしたのだ。

スケルトンのお腹がなると同時に犬が後ろに倒れていった。
まるで映画のようだとスケルトンは思った。

犬は道におねんねしている。
ブッ飛ばしたのであろう人間は犬の体をまさぐっていた。もしかしたら変な趣味があるのだろうかと思ったがどうやら財布を漁っているみたいだ。とんだ糞野郎である。

おい、助けてもらっといてお礼も言えねぇのかチビ。

どこかで聴いた声、見た顔だ。
人の顔を覚えられないタイプの人間であるスケルトンであるが、流石に何十日もみてたら覚えられる。
糞野郎はルッコラだった。

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せっていのたぐい

アンデッド姉妹
姉ワイト。地味(妹よりは)

妹スケルトン。今時のだる娘

姉の体に妹も存在できる。
妹は霊体として活動可能。
母親(マミーさん)はおーなんちゃらかんちゃらにより食中毒。


父親(叔父)リッチさん。独身可哀想。オッサン。美人ねこつれこんだらメンヘラネコマタで姉が死んでビビって部屋に引きこもってて実はその頃にはもうあきられて(棄てられたと思ったぬこ)ドアが壊れて出てきたら間男にびびって逃げた男(長っ)、料理好き。お人好し。パイプツリーシアターでアルバイトしてる。



グラヘルさん(ドクター・ドライアド)
名医。2020円。肌が青緑(青紫)の不健康そうな医者。女?それなりに優しい。



ホーントさん
メイドナースサーヴァントのおねいさん。美人。優しい。


マンワン制度
バーゲスト(喋る犬、二足歩行)を奴隷として利用する制度。

カラベラ
人口の一割。
本体は骸骨(理科室にいそう)、皮を被り生活。イケメンとか思ってついてくと食われる。あーん。


ラベンナー

一つ目の美少女、カラベラの女王にしてアイドル。可愛いよラベンナー。カラベラの間では聖母マリア状態。全てのカラベラを統べる。

ぅわカラベラっょぃ

ワーム
風土病。未定。

お巡りさん(ルッコラ)
プライドチキン、使えない。
甘い物好き。童顔。
リッチさんのストーカー。

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設定とか

CP




横光×川端(愛されなかった故の親友ヤンホモ的な。川端が監禁しそういやする。)

菊池×佐野(誘い受け(ドM攻め))

三島→川端(ししょおー→葬式)

恒藤×芥川(下克上気味)

(太宰∥川端(太宰一方))

大宰→芥川(尊敬)

中也→太宰(喧嘩っプルの亜種)

谷崎→檀(佐藤の門弟として知り、興味。)


まだろくに知らない人とかいるんで暫定乙。


キャラクター




川端
個人的に最高の萌えキャラ
友人や家族に悉く先立たれるという経験により病んだ。太宰に呪われているせいかもしれない。

横光
かなり鈍く大らか。
病弱。川端と大きな庭付きの平屋で余生(順調にいきれば残り半世紀以上)を過ごしたい。

佐野
俺様ドS実はMかもしれない
(SとはMの事である)不良。盗み癖。賢しい。絵
に書いたようなゲス(中身が)菊池は俺の犬。チビ。

菊池
眼鏡。佐野の奴隷。ドM(無自覚S)。真面目ちゃん。佐野のためなら退学できるレベルの愛。

三島
細身で高身長、母親に幼少期男の娘として育てられたため女嫌い。幼少期は青白い肌の美少年。負けず嫌いできょこいやなんでもない病弱である。わんこ。




暫定乙!!!

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誘い受け?何それ?

「こんにちは、いつも通り、佐野にこきつかわれている菊池です。どうも。今日は図書室に来ていますフゥー!!井原西鶴フゥー!!最近は勉学に忙しくなかなか足を運べなかった事もあり、とても興奮しています。フゥー!!
えー、我が愛しの井原西鶴...井原...サイアーk...あ、あった!ありましたよ皆さん!!フゥー!!
トキメキを押さえ付けながら手を伸ばし...ますと、その手は横から延びてきた白い別の手に捕獲されました。
「おひゅっ!?」恥ずかしい悲鳴をあげてしまいました...!!まあそれはどうでもいいですけど、この指の形、爪の半月、関節の位置...これは...!!
振り返るとやはりそこには我が最愛の友、佐野が...!!フゥー!!!!!
先程西鶴を発見したとき以上の鼓動に包まれます。私のハートは16ビートのrhythmで躍り狂い、私自身は美しい友を抱き締めよ...あら?とたんに天地がひっくり返り重力が我を忘れ気づけば床と友好を深めておりました。
「何やってんの」
親愛なる友佐野は私を投げ飛ばしたようです。しかしどうしたのでしょう、運動というほどのものでも無いでしょうに、頬が少し紅くなっております。走ってきたのでしょうか。気付けば息も弾んでいます。
どうかしたのですか、と訪ねようとした私の声は野太い「グルオラァー」という野生の熊のような声にか
き消されてしまいました。
「...ヤベ」「え?何いま「これ運んどいてよろしく」早口にそう告げながら私に袋を押し付けると佐野は窓から出ていってしまいました。
嗚呼、ここは二階で...って言うかなんでしょうこのデジャ「グルォラァァア!!!盗人おおおお!!!」
熊のごとき体躯の熊のごとき教職員が熊のごとき雄叫びをあげながら図書室に乱入、私(の持つ袋)を見るや否や私の手首を熊のごとき力で捻りあげ「貴様かぁあ!!!!!」と再び雄叫び(いや、勝鬨?)をあげました。


尋問を受け痛む手首を濡れたハンカチで冷やしながら寮室へフラフラ戻ると、佐野がベッドの上に座っていました。

私は廊下を歩く間ずっと考えていた、

「佐野、また何か盗んだでしょう!!盗むのはあなたの勝手ですが、私に罪をなすりつけ無いでくださいとあれほど...!!」

というもう何度目かわからない怒りの台詞を吐き出しました。
すると佐野はするするとベルトをはずし、ネクタイを緩め、ズボンを脱ぎました。
えっ
真っ白な太股が露になります。その上靴下を穿いているのでエロスが倍になりました。エロスが。

「佐野、いい加減n「なぁ、きくち...」
舌ったらずに佐野は私の名を呼び、同時に涙を一筋、流しました。
「...ごめんな、俺、またやっちゃって...その、最近菊池が忙しくって構って貰えないから、つい...ごめん、寂しくって...ついっ...本当にごめんなさい、ごめん...っ許して...ぇ」叱られた仔猫のような隙だらけの顔で佐野はえぐえぐ泣き出しました。靴下をちらちら弄くりながら。
私はおろおろ、大丈夫です、泣かないで、終わったことですから、なんて滑稽にもほどがある言葉を連ねて佐野をどうにか泣き止ませようとしました。
すると佐野は私に抱きつき、「謝るだけじゃ、俺が納得できないから...」と私の耳に囁いてきました。
ぞくり。
自分の中で何かが動くのを感じました。そして私は佐野の両手首を掴み、押し倒しながら首筋を「ストオオオォップウウウ!!!」そしてま白い「とまれえぇぇえええ!!!」更にほのかに色づい「黙れっつってんだろおおおお!!!!!」ぐあぁあ!!!

脇腹を恒藤君に殴られました。

「だからさぁ!今日はね、怪談大会の筈だろ!!なんで猥談はじめてんだよ菊池ィ!!」
「えっとそれはほらその「猥談したかっただけじゃねーか!!」

恒藤君に突っ込まれました。
すると川端君がにじり寄ってきて包帯を弄りながら「そうだよーだめだよー怖い話じゃないよーこれーある意味怖いけどさーでもねーやっぱりねー」
「くどi...むぐぅう!!」

恒藤君がぶった切りましたがいつになく素早い動きで川端君が恒藤君の口を塞ぎ、真剣な目で

「性行為は最後までやっちゃぁいけないんだ...!」

「」

世話になっている人からの忠告ですし、私は早速、忘れないようにメモをとりました。
川端君が恒藤君にジャーマンスープレックスをかけられているのを横目に。

地獄に川端くんが引きずり下ろされている最中、気を使った芥川君が「ニゲロ...」と小声で告げてくれました。
人間が修羅に敵うとは思えなかったのでありがたくその助言通り廊下へ転がるように逃げました。
命拾いしました...有難う芥川君...今度かっぱ寿司奢ります...


取り敢えず部屋に戻るかということで扉を開けます。
がチャリ、見飽きた部屋の風景。馴染んだ香りに心が落ち着きます。

そして首にリボンが食い込みました。
「!?」
後ろから伸びたその白い手は指の形も爪の半月も関節の位置も見覚えが有るものです。
彼はリボンを蝶々の形に器用に結びながら、私の耳元で「やあ菊池、遊ぼう?」と囁いてきました。
ニヤニヤと彼は笑っているのでしょう。
私の愛する佐野は。

ごめんなさい川端君、一つ謝らせてくださいね。

君の忠告は聞かなかったことに成りそうです。」




しょうもこりず文豪キャラ化してホモしようとしたら友人に書けって言われて

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イメージは踊り場ホテル的なはなし

私は幼い時からよく手紙を書きました。
私の家のポストに毎日毎日欠かさず、手紙が入っていたからです。
誰とも知らない人からの手紙はある時は無骨な茶封筒、ある時は華やかな模様の和紙またある時は凝った作りのメッセージカード一枚というまるで大した共通はないように思えるものでしたが、しかしいつも必ず、私宛の手紙は『愛するチコリへ』と締めくくられその真下は差出人の名のかわりにチコリの押し花で飾られていました。
差出人の住所は書いてあっても差出人の名前はない。
なんとも不思議な手紙でした。
私は取り敢えずその人を、なんの捻りもありませんが"手紙の人"と呼ぶことにします。

毎晩、手紙の人への返事を丁寧にしたためその日頂いた手紙を大事に箱にしまいながら手紙の人がどんな人なのかを想像する。
それが私の日課でした。
落ち込んだとき、嬉しいとき、悲しいとき、楽しいとき。何時だって手紙の人は、私と一緒に居てくれました。
朝になればパジャマの上に上着を一枚羽織り、サンダルをひっかけてポストのところへ飛んでいき、ポストマンからその日の手紙を受け取って昨日の返事を託しました。
毎日お返事を出してはいるのですが一度として、『お返事読みました』とか、『お返事はまだですか』とかいった内容の手紙は頂かず、本当に手紙の人へ届いているのかとよく不安になりました。

ある時、私は八日間もの休暇を貰いました。
八日間。一体何をしろと。
寝て潰すのは惜しい。と考えてふと、そうだ!あの宛先に行ってみよう!!と思い立ちました。


そこは列車で五時間、更に乗り換えて三時間行ったところにある、小さな街でした。
都会の萎びた喧騒とは違い、耳に心地いい雛びた、しかし新鮮な喧騒が聴こえてきます。
自然が豊かで、花の蕾が開く匂いのする、モーゲンという街でした。

列車を降りると、すぐ側に人がごった返す賑やかな市場を発見しましたので、お土産に林檎を幾つか購入した後、肌の良く焼けた店主に、道をたずねました。
気の良い店主は少しぱちぱちと瞬きした後、とても詳しい、幼い頃からこの街で育ち、この街を熟知しているのであろうというのが伺える地図を書いてくれました。
狭い坂を登り、ぜーはーと言いながら前を見ましたが、そこにはなんの建物も見当たりませんでした。

ただ、色の抜けかかった赤茶であろうレンガが少しだけなにかの遺跡のように残っていました。


私は唖然としましたが、すぐに通りすがった青年を捕まえてここになにか建物がなかったかと食うような勢いで聞きました。青年は驚きつつも、ここには古いホテルが有ったのだと答えてくれました。
「ホテル?」「ああ。もう大分古がったがら。25年前かな。潰しぢまっだよ」
25年前。
私は今、25歳。
「ほ、他に何か無いですか!なんでも、一寸したことでも!」「う、ぅぅ~ん、........あっ、そうそう!確か変な伝説があったべ!!」
「伝説?」
「あぁ。なんでも、ここには別嬪のお嬢さんがいたっちゅー伝説がな。いなかったみてーだげど」
「お嬢さん?」再び問い返します。
「んだ。えっと、チコリ、っちゅー名前やったっけな」
珍しい名前だべ?
青年は微笑みました。
私はひぃひぃ呼吸をして、微笑みをなんとか作ってから、青年へお礼にと林檎を全て渡しました。

もう一度古びたレンガを見ると、レンガの隙間と隙間からチコリの花が一粒、顔をのぞかせていました。



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