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お日さまの心

毛布を半分にして枕がわりにと頭をのせるとパキと何かが割れる音がしますので、
おかしく思って毛布を開くとそこには二つに割れた心がありました。

はて、誰の心だろ。

もしや私の心だろうか、とヒヤリとしたものの、良く見ると私のではありません。
はてと匂いをかぐとお日さまのにおいがします。

ああ、こりゃ洗濯物を干していたときに、お日さまの心がくっついていたのかもしれないですね。

窓から空をみれば、半円の形のお月さまが浮かんでおりますものね。

これによって子供は、お月さまに見張られて夜更かしができなくなったのです。

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浴槽の夜

天井から落ちる紐を引っ張るとお部屋が明るくなるのですが、
お風呂の浴槽だけはずっと真っ黒なままです。

それは、窓辺から入った夜が鯉のようにゆらゆら泳いでいるからなのです。

いうなら不法侵入ですのでお巡りさんを呼んでもよいのですが、夜があまりに楽しそうなので毒気を抜かれて、そのまま泳がせることにしました。

そんなに楽しいのか、あなたは毎日大きな海に泳いでいるだろうに。と夜に問いますと、夜は何をいっているんだという顔をして、海は魚の、海草の、様々なものたちの住んでいる家なのだ。
人様の家に勝手に映り混んで、君は楽しめるのかい。と物知り顔で言いました。
かちんときて、
ここは僕の家じゃないですか、といえば、
夜は恥ずかしそうに逃げ出して、そっそっと昇っていってしまいました。
ようやくお風呂に、朝が来るようです。

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ふたりきりスケッチ


二人きりスケッチ




世界に二人ぼっちになりたいと思った。

それは夏休みに入ってからよく見る夢のせいで、夢のなかで俺と緑間は最後の人類として地平線しかない世界に佇んでいるのだ。
空が水色になり、黄色になり、群青になり、そしてまた水色になる。そんな世界で二人、何をするでもなくぼんやりと見つめあっているのだ。

非科学的な、非現実的な。

飯はどうするのだ、とか。
道徳観や、倫理観とか。
そもそも緑間はそれを望まないだろう、とか。
もうバスケができないとか。

そんなたわいもなくありがちな、だけど大切なものたちを捨てて、幸福を捨ててでも緑間と二人、将来だとか性別だとか下らないものに左右されない世界でのうのうと息をしたいのだ。

そんな風に馬鹿げた夢を見続けて、七日目。
目が覚めると、朝の九時だった。
今日は平日。完璧に遅刻ルートである。
あわてて着替えを済ませ鞄をひっつかみ、一階に降りるが家族はいない。
両親は仕事で、妹は学校で既に家を出たのだろうか。食卓は綺麗なものだ。
あわてて買い置きのプリンとゼリーを食わないよりはましだと掻き込み、家を出た。

交差点でようやく気づいた。

...すっからかんだ。

いつもならひっきりなしに車が行き交う往来に車のひとつもないし、雀のひとつも電信にとまっていない。コンビニはシャッターが閉まっている。
静まりかえっている。
そういえば、食卓はまるで綺麗なものだった...。



脳裏を過ぎるのは、あの夢のこと。

...そんな、嘘だろ...

律儀に信号をまもってなどいられない。気持ち悪いほど動かない足を無理やり走らせて、学校に、ついた。

学校はなくなっていた。
厳密にいうと、体育館と部室以外。
さっぱりなくなっていた。ひどい白昼夢だ。
そして、校門があったであろうところに、緑間真太郎が座り込んでいた。

「...し、んちゃ」
「高尾...」

緑間の背中はやけに小さく見えた。
俺はなにも言えずに、ただ立ちつくした。
そのうち雨が降ってきた。

「...真ちゃん、入ろ...風邪ひいちゃう」
「...」
「...風邪、ひいちゃうって...」
緑間は下を向いて、小さな嗚咽を漏らすばかりだった。
とりあえずこのままだと本当に風邪をひいてしまう、と無理矢理に体育館へ引っ張る。何故か体育館は開いていた。
鞄から大きめのタオルをとりだし、緑間に被せ、背中をゆっくりと擦った。
そのうち嗚咽が止んできたので、お茶を差し出す。緑間は震える手で受け取りながらおどおどと俺の顔を見た。
「...」
「高尾...?」
「...ん?」
「...どうして、」
「...何」
「どうして笑えるのだよ...?」


だって、
やっと二人きりだから、さぁ...

緑間は、ひ、と喉を鳴らした。

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金喰い虫も好き好き

過去のやつ 彼女は,グルメではない その証拠に好き嫌いなどしない。寧ろしようが無い。 真白い手の甲を,ベロリと舐め上げた。 「それで,あなたはいくら喰べさせてくれるの。」 彼女は,ただの金喰い虫なだけなのだ。 フローリングの13畳, 床には赤い牛肉が転がっていた。 よく見ると,小さな足跡がついている。 …踏んだのか。 彼女は人間の食事などしない。それは彼女に何の栄養も与えないからだ。 彼女は,金を食べる。 紙幣,硬貨,日本銀行券,$,€,挙句には貝殻や葉っぱや石コロなど…区別なく彼女の前では ただの食料である。 動物を食べるという罪を犯さないで,生きられる。 裏返せば彼女は,人が文明を放棄すれば生きてはゆけないともいえるけれど。 放置予定の創作話です。。

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CHATROOM

十分ぐらいで考えたやつ

《CHATROOM 》

某全寮制高校では、生徒の引きこもりや、仲の悪さ(というか相互の無関心)、学校行事への無関心が大きな問題となっていた。
学校側もこれを悩んだ末、"CHATROOM制度 "をもうけた。

"CHATROOM制度"とは

学校側がランダムに選んだ数名にノートパソコンが支給され、最低でも週に三時間、学校側が用意したチャットルームにログインして、会話をすること。
別にスマホからでも入れる。
(電脳空間で話をすることで、現実でも仲良くなって欲しいという感じ。)
ネットいじめとか起こる可能性を考慮して、人工知能"Lagoon"を設置。彼(彼女?)がチャットルームの番人。
猥談とかならスルーだが、悪口や(教師の秘密暴露程度ならスルー)喧嘩などがみられた場合は通報もしくは仲裁にはいる。
会話を円滑にまわしたり、また個人的に相談に乗ってくれることも。いい人(人?)

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書きかけの緑高


私のために生きて

シーツの海に沈む高尾和成を、緑間真太郎の長い睫毛に彩られた瞳が見つめていた。
高尾の顔の大部分には包帯が巻かれており、彼の右足は太股の辺りまでしかなかった。
彼は深く眠っている。猛禽類のような眼を片方なくした瞬間から、足をなくすときもなくしてからもずっと、眠っている。
きっと眠ったまま命をなくしてしまうのだろう。緑間はそれを恐れていたが同時にそうあってほしいと願わずにいられなかった。何故なら、高尾はもうバスケが出来ないのだから。それは、緑間のせいなのだから。



高校時代、高尾は緑間の3pを何よりも愛していた。
そして、その奇跡のような3pを撃ち出す緑間のことを尊敬していたし、崇拝するように愛していた。

「真ちゃん、本当に指を大事にしてね」

手の甲にキスをしながら、高尾はよくそう言った。
今考えると彼は緑間本人よりも3pを愛していたのかもしれない、が、それは今や確かめることはできない。口にできない。バスケを失った彼に、そんなひどいことは。

高尾は高校を卒業して違う大学に進学してからもよく会いに来た。
「へへ、来ちゃった」なんていって二日とあけずに来るものだから、帰りが遅い自分を待って体を冷やしているものだから、一年もたった頃には緑間は自主的に部屋の鍵を差し出していた。
差し出された小さな鍵に彼は少し驚いたようだったけど、すぐに嬉しそうに、大事に仕舞っていた。

その鍵は一度も使われることはなかった。

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ボツ

ボツ台本。



ありふれたファミレスの一席、向かい合って座る編集と村山。
二人の間には小さなパソコン(USB付き)、編集はパソコンをみている。


村「どうですかね...」
編「村山先生」
村「はい」
編「なんですかこれは」
村「そんなに素晴らしいですか!?」
編「逆、逆です、先生。なんですかこれは、クソですね」
村「えっ!?」
編「『えっ!?』じゃないですよ!!!なんですかこれは!!!なんですか!!!」
村「新作です!」
編「先生、私恋愛小説書けっていいましたよね?先生は『はい』って仰りましたよね?」
村「はい!」
編「...こんなの恋愛小説じゃないです!そもそも、人間出て来てないじゃないですか!」
村「はい!そうですね!!」
編「ナメクジとトリケラトプスしか出てこないじゃないですか!!」
村「はい!はい!そうですね!!」
編「しかも、なんで心中しちゃうんですか!?」
村「両親に反対されて...」
編「仕方ないことだったの...」
村「来世では...」
編「あなたの角になりたいわ...///」
村「僕は...」
編「君の、粘液に...///」
村・編「フフッ...」

間(編がゲンドウポーズ)

村「感動しません?」
編「しません。何が悲しゅうてナメクジとトリケラトプスの純愛を読まねばならんのですか!
(溜め息)
無いです...その発想がありえ無いです...」
村「新しくないですか?」
編「新しすぎます」
村「柔軟な発想力」
編「やかましい」
村「ごめんなさい」
編「次もボツでしたら契約を更新しませんから、宜しくお願いします。」
村「えっ!?何故!?」
編「これでボツ何回目ですか?」
村「...七回目?」
編「二一回目です。我々も十分チャンスは差し上げました。」
村「僕割と人気作家ですよ?」
編「我々も暇じゃない。あなたレベルの人気作家はあなただけじゃない。お分かりですね?」
村「...」
編「しかし、確かにあなたを手離すのは惜しいのです。作家というものは育てようと思って育てれるものではありませんしね...。そこで、あなたに助手のような者をつけることにいたしました。」
村「助手?」
編「ええ。助手。」
村「恋愛小説のための?」
編「恋愛小説のための。」

村、いぶかしげに編集を見つめる。

村「どういうことです」
編「まあ、すぐわかりますよ。ちょっと待っていてください。
(電話を取りだし)
もしもし、マリア?私だ。入ってきてくれ。うん、奥の席だ。」

マリア登場。

マ「今晩は、高村の叔父さん。そして、はじめまして、村山先生。
私、稲生(いなお)マリアです。(ペコ)」
村「あ、ども...村山です...(ペコ)
...高村さん、どういうことです」
編「村山先生、あなたは恋をしたことがありますか?」
村「なんですか、いきなり」
編「いいですから」
村「...ありませんけど」
編「でしょうね。やはり。」
村「萩原とかからよく話は聞きますけど」
編「体験はない、と。」
村「...ええ。」
編「村山先生にマリアと、恋をしていただきます。」
村「は!?」
マ「よろしくお願いしますね、先生。」
村「えっ」
編「では、詳しいことはマリアに聞いてください。新作、楽しみにしてますよ」
村「ちょ、ま、待ってください!!」


暗転


村山の部屋
村山とマリアが向かい合って座布団に座る。
二人の間には卓袱台。(湯飲みが2つ乗っている。)

村「...つまり、君は高村さんの姪っ子で、僕が恋愛小説を書くための助手として派遣された、と、」
マ「いうことです。」
村「...君、いくつなの?」
マ「十六です。」
村「犯罪じゃないかー...私は二二だぞ...あり得な...」
マ「あら、あり得ないなんて言葉こそあり得ません。
先生は小説を書かれるのでしょう?
フィクションでしょ?
むしろ現実味のない方が、宜しいのでは?」

村山、溜め息。

村「...本当、事実は小説よりも」
マ「素敵ですよね(ニコ)」
村「..........(溜め息)........君といると、どうも調子が崩れるよ...」
マ「うふふ(ニコニコしながらお茶を飲む)」
村「...普通、知らない男と恋をするなんて嫌じゃないの。」
マ「知りません、私、普通ではありませんし」
村「...どういうこと?」
マ「...先生は、エイセクシャルってご存知ですか?」
村「なにそれ」
マ「エイセクシャルとは、日本語で言うと、無性愛(むせいあい)。簡単に言うと、他人に恋愛感情も性的な欲求も抱かない人間の事です。」
村「...」
マ「お察しの通り、私、エイセクシャルなんです。
...そしてきっと、先生もそうでしょう?思い当たりませんか?」
村「...」
マ「(クスクス)嘘ですよ、そんな深刻な顔しないでください。」
村「君なぁ...」
マ「本当は、」
村「本当は?」
マ「...聞きたいですか?」
村「ああ。」
マ「...聞きたいですか?」
村「うん。」
マ「...聞きたいですか?」
村「教えてください」
マ「いいですよ。...これ、なにかわかります?」

マリア、ポリンキーのイラスト(大きめ)を取り出す。

村「こ、これは...」
マ「古に伝わりしポリンキーです。」
村「美味しいよね。それで?」
(♪:ポリンキー)
マ「ポリンキー♪ポリンキー♪」
村「(ハッとして)三角形の秘密はね♪」
マ「教えてあげないよ♪」
マ・村「ジャン♪」
村「...ちくしょおおおおお!!!」

暗転(短め)
場転無し。

萩原が登場。チャイム押す。

(♪:ピンポーン)

マ「はーい」

(♪:ガチャ)

萩「...(じっと見るー)」
マ「...」
萩「...」
マ「あ、あの」
萩「村山が...若い女になった!!!」
マ「えっ!?」
萩「はじめてあった頃から好きだった妻子はどうせ別居中だかまうことはない気にするな(一息で)」
マ「(絶句)」
萩「(息を吸って)結婚しよう、幸せにする」
マ「い、いやぁあああぁぁあ!!!!!」
恩「アホか!!!!!
(現れてた恩地、萩原をハリセンで叩く)」
萩「痛っ!!」
恩「真面目に考えろ、村山なわけないだろ」
萩「真面目に考えました」
恩「やかましい」
萩「ごめんなさい」
マ「あ、あの...」
恩「...あ、この変態がすまなかったなお嬢さん。俺は恩地というものだが、」
萩「ハーイ俺萩原!萩原をよロ゙ッ゙(また叩かれる)」
恩「悪いが、村山はいるか?」
マ「ほ、本屋に、行きましたが。ついさっき。」

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ネタテキスト

ネタだけテキスト化実在の人物とかには関係ないです。名前だけ。

恒藤 普通
芥川 無口
菊池 眼鏡
佐野 俺様
川端 変態
太宰 後輩




だざいくんとかわばたくん

「かかかわばたせんぱいー!!!きょっきょうこそはあなたをたおしてみせまっっみせっみっ…みしぇます!!!」
「やあ太宰くんおはようよく眠れたかい最近寒くなってきたからねめっきりおやなんだいその目の下のクマはひょっとしたらよく眠れてないんじゃないかいそうなんだろうそうだろうそうにちがいない原因はきっとこの寒さのせいだろうならばこの僕がこの身を持ってしてきみと布団を温めてあげたいなあもちろん遠慮は結構だよ君の部屋へ行こう僕の部屋でもいいけどねさあ服を脱いでなんでってほら知らないのかい遭難したときは人肌で温め合うんだよところできみシャワーは浴びたかい」
「う、うわぁぁあ!!!」


つねとうくんとあくたがわくん

「龍、鯛焼き食べる?」
「恭」
「なに」
「恭を食べたい」
「あっそ」


きくちくんとさのくん
「菊池ィこれなーんだ」
「ホワァァア井原西鶴ウウウウウ!!!!!」
「こうしてこうじゃ(ビリビリ)」
「ああああああああゝ」


恒藤芥川コンビみたいなやつが好きです。淡白だなーーーーー
菊池佐野コンビは行き過ぎないSM関係~the女王様と狗~

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